教育ICTサポート

経験とノウハウに裏付けされた
良質なICTサポートをご提供

アクティブブレインズは、1998年の創業当初より24年間にわたり、教育機関へのICTサポートをご提供してきました。そこで培ったICTサポートの経験とノウハウは、時代の変遷とともに進化しながら脈々と受け継がれています。唯一変わることのないサポートの本質は、ICTを活用したいと思っている人は「なにを望んでいるのか」「なにを私たちに期待しているのか」をコミュニケーションをとりながら探求し、関わり、それを実現していくために努力し続けることだと考えています。

提供サービス

ICT支援員の派遣

24年間の経験とノウハウを活かした、かゆい所に手が届く、安心のサポートを行っています。公開授業や研究授業など、スポットでのお助けICT支援員の派遣サービスも好評です。

ICTコーディネータの派遣

学校ではそれぞれの特性を活かしたICT活用の模索が続けられています。ICTコーディネータが他校での好事例を紹介しながら、学校にあったICT活用のコンサルティングを実施しています。

ICT活用における情報共有サイトの提供

ICT支援員がいないと不安でICTを活用できないといったお悩みをよく耳にします。そこで、よくある質問などをわかりやすくまとめた先生のためのICT情報共有サイトの構築・運営サポートを行っています。

プログラミング授業のサポート

プログラミング教材「虹色ボックス」を活用し、通常授業やパソコンクラブ、プログラミング教室にて、Scratch3.0のプログラミング出前授業を実施しています。

はじまりは、パソコン教室「PCママサロン」

創業時は、地域密着型パソコン教室「PCママサロン」を全国展開することを目指し、自宅マンションの子供部屋を改良して教室をスタート。数年後にはフランチャイズによる「PCママサロン」が全国に70か所ほど誕生し、サロン講師が地域の情報化に貢献してきました。教室に通う受講生は、小学生からシニアの方まで様々でした。その90%が初心者で、電源の入れ方から、マウスの動かし方など、今では教えることすら必要のないことを一から丁寧に繰り返しサポートしていました。

はじめてパソコンを使う方々のたくさんの「わからない」を全部吸収して、何度もテキストに手を入れ、わかりやすい身近なテンプレートを世代別・用途別に用意するなど、「わからない」を徹底的に追及したことが、その後のICTサポートに欠くことのできない経験とノウハウに結び付いていきました。

PCママサロン キッズクラス
オリジナルテキスト

パソコン教室でのICTサポート

2000年ごろからは、教育の情報化により学校にパソコン教室が新設され始め、その教室を活用していくための導入研修を放課後に行っていました。夏休みには、1日研修を企画し、ワード研修、エクセル研修、インターネット研修、周辺機器活用研修などを実施しました。実施に当たっては、教育委員会の指導主事の先生と各学校をまわり、研修ではどんなことがやりたいかをヒアリングし、それを取りまとめて研修内容を組み立てていきました。学校での活用イメージが付きやすいテンプレート教材をたくさん用意するほか、学校用のオリジナルテキストなども作成していきました。

このような研修もICTサポートの一部ですので、まずは活用する人のニーズをしっかりと把握し、活用したいと思えるテンプレート教材を作成し、さらに手元に残るわかりやすいテキストを準備するなど、活用に向けた実践的な研修を心がけていました。

夏期研修 ワード講座
放課後導入研修

年間1000校以上の学校でICTサポートを行っていたころ、当時放送大学にいらした堀田龍也先生(現在:東北大学大学院 情報科学研究科教授/東京学芸大学大学院 教育学研究科教授)に声をかけていただき、文部科学省「学校のICT化のサポート体制の在り方に関する検討会」に代表が構成委員(2007.10~2008.3)として参加していました。そこでは、ICT支援員の現状と課題や今後の活用方法などを発表させていただきました。これからの教育の情報化にはICT支援員のようなサポート役が必要不可欠であることを強く訴えさせていただきました。

フューチャースクールにおけるICT支援員の派遣

2010年ごろからは、総務省の「フューチャースクール推進事業」が始まり、東京の実証校であった葛飾区立本田小学校に当社からICT支援員を派遣していました。翌年には文部科学省の「学びのイノベーション事業」もスタートし、普通教室に電子黒板と1人1台のタブレットが配布され、授業でどのように活用していくかなどの実証研究が始まりました。これまでパソコンを使った授業はパソコン教室で総合的な学習の時間にインターネットで調べ物をするということが主流となっていましたが、普通教室にタブレットが導入されたことにより、ICTサポートのあり方が大きく変わっていきました。

クラスでのタブレットの活用
タブレットを使って植物観察

ICT支援員の業務を行う上で一番重要であると考えていたことは、タブレットの不具合やネットワークの不具合が起こっても授業を止めないことでした。そのためにICT支援員が授業前にやっておくべきこと、授業中にやることをマニュアル化し、授業後の振り返りで担当の先生と改善方法を話し合い、それを次の授業で試してみたりと、毎回のようにPDCAを繰り返すことで、ICTを活用した授業が目まぐるしく進化していきました。全国からたくさんの視察団が訪れ、訪問がない週がなかったほどでした。

普通教室でのICTサポートに必要なことは、授業の主役は先生と児童生徒であり、ICT支援員はあくまでも脇役で黒子の存在であるということを理解することでした。普通教室で授業中にICT支援員がいると、先生の代わりに答えを聞いてきたりと様々な場面に遭遇します。ICT支援員の仕事とはどのようなものなのか、どうあるべきなのかを認識するよい機会が与えられました。

タブレット1万台導入におけるICTコーディネータの派遣

2014年9月から東京都荒川区立小中学校全校にタブレットが12,000台導入され運用がスタートしました。当社では、前年のモデル校の実証時からICTサポートに関わらせていただきました。小学校24校、中学校10校と大掛かりなサポートプロジェクトであったため、地域別にICT支援員を束ねるリーダーを置き、リーダーの上に全体を総括するICTコーディネータを配置して、サポート体制を整えていきました。

運用当初より操作方法などの同じ質問が各学校のICT支援員から携帯やメールでやってきました。もちろんICT支援員も不安なので、連絡してくることはよいことなのですが、ICTコーディネーターの携帯は鳴りやまず、メールは1日で100通を超え、到底一人ひとりに丁寧に対応していくことが困難となりました。ICT支援員も不安、学校の先生も不安、結局使われないといった負のスパイラルになることを恐れ、即座の対応に迫られました。

一昨年のモデル校実施の際に、開発をしていたICT支援員の情報共有アプリ「ほうれんそう名人」を現場に提供し、9月後半から運用を開始しました。ICT支援員は、日々の報連相をここで行い、悩みや困りごと、ヘルプデスクに問い合わせたこと、先生から要望されたことなどを記入し、それをICTコーディネーターが確認して、コメントをする、そして、情報共有が必要な場合は、ICTコーディネータのコメントがそのままICT支援員全員に共有することができました。全体を俯瞰して、現状を正しくとらえ、ICT支援員にはもちろん、学校の先生や教育委員会の先生方に、問題解決提案をしていくことがICTコーディネーターの重要な仕事となりました。

ICT支援員サポート報告
ワンクリック分析「タブレット使用率」

また、ICTコーディネータは、ICT支援員の育成・教育にも力を入れました。これまでのノウハウをまとめた冊子を作成し、ICT支援員研修で活用しました。学校ではビジネスマナーだけ知っていればよいというわけではなく、先生や子供たちとの接し方や学校の独特なルールに従っていくことが必要となります。そんなルールをまとめた冊子は、「ICT支援員必須 39のメソッド」と「ICT支援員の本当にあった恐い話」です。

ICT支援員必須39のメソッド
ICT支援員の本当にあった恐い話

GIGAスクール構想における情報共有サイトの提供

2020年、コロナ禍で「学びを止めない」ためにできることは何だろうと、学校現場にかかわっている全員が同じ気持ちになった瞬間がありました。そこからGIGAスクール構想が一気に加速しました。全国の小中学校に1人1台のタブレットが導入され、高速インターネット回線やWIFIルーターが整備され、デジタル教科書の活用準備が行われ、インストールなしでクラウド環境で活用できる多くのEdTech(※)教材がラインナップされました。
※EdTech(エドテック):教育を意味する「Education」と、IT技術の「Technology」を掛け合わせた造語

普通教室でタブレットを使って授業を行うことに違和感がなくなってきている今、ICTサポートのあり方は新しい方向へと進んできています。ICT支援員が1週間に1回学校にきてICT活用のサポートをする活用が一般的ですが、それ以外の日はどうなっているのでしょうか?ICT支援員がいない日は、情報担当の先生に負担が重くのしかかっているようです。そこで、私たちは先生向け情報サイトを提供し、情報担当の先生の負担を軽減しています。パソコンで知りたい内容を検索をすれば、同一ネットワーク内で必要な情報を閲覧することができます。

これからのICTサポートは、ICT支援員による人的サポートと情報共有サイトを活用するハイブリッド型サポートになっていくと考えます。さらに、AIやチャットボットを使ったサポートが主流となることが予想されます。サポートがAIに取って代わっても、変わらないサポートの本質を忘れずに進化し続けていきたいと考えています。

情報共有サイト「Active Knowledge」
お役立ち情報「アンケートを作成したい」

プログラミング授業のサポート

2020年からプログラミング教育が小学校で必須化されました。小学校では、2017年度が「周知・徹底」期間、2018年~2019年度が「移行期間」、2020年度から「全面実施」というスケジュールで準備が進められていました。そんななかアクティブブレインズでは、2017年から以下のようなプログラミング教育への取り組みをスタートしました。

・平成29年度(2017年)
千葉大学教育学部にて「小学校プログラミング教育入門」の集中講義を実施
将来教師を目指すプログラミングの知識がない学生向けにプログラミングの基礎を指導
実践では、近隣の小学校で出前授業を実施し、実施後に課題や改善点について話し合った。
・平成30年度(2018年)
千葉大学教育学部にて「小学校プログラミング教育入門」の集中講義を実施(同上)
・平成30年度(2018年)
茨城県教育委員会「はじめてのプログラミング」動画教材を制作(全6話)
小学校5年生を対象としたScratchを使ったプログラミング教材を作成

学生によるデモ授業
プログラミングに挑戦

上記の取り組みを経て、プログラミング教育に必要な要素を把握していきました。そこから、試行錯誤を重ね、初心者でも簡単に楽しみながらプログラミングができるScratchを活用したプログラミング教材「虹色ボックス」が誕生しました。
ビジュアルプログラミングをスクラッチで楽しく体験する、その過程で「プログラミング的思考」を頭で理解するのではなく、体験することで身につけ、慣れ親しんでいくことを重視しました。プログラミング教材を活用することで、プログラミング初心者の先生でも事前準備に手間をかけず、プログラミングの授業を実施することができます。ただ、プログラミング教育に抵抗がある先生は少なくはありません。そこで、アクティブブレインズでは、授業のイメージを掴んで、ハードルを少しでも下げられるようプログラミングの出前授業を実施しています。

子どもプログラミング体験会
パソコンクラブでのサポート
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