起業ものがたり

突然すぎるテレビ番組でのパソコン講師オファー

会社を設立したのは平成10年8月3日でしたが、その1年ほど前から屋号「PCママ」としてパソコン教室の運営を開始していました。

起業のきっかけは、出産や育児で会社を退職し、子育てのちょっとした空いた時間で働きたいけれど、働き口がなかなか見つからないお母さんたちの想いを何とかしたいと思ったことからです。
その想いは、かなり切実で重たいものでした。

●子どもを幼稚園に送った後、もどってくるまでの2~3時間で何かをやりたい
 →近所のパン屋さんに面接に行ったら、そんな短時間では困ると言われた
  さらに、子どもが熱出したら休むんでしょと追い打ちをかけてきたと
●夫からお小遣いをもらうのではなく、自分の稼いだお金で好きなものを買いたい
 →自分のものや子どものものを買うためにいちいち夫の許可をもらわないといけない
  稼いでいないことで、何となく肩身が狭い
●夫や子どものためだけではなく、自己実現できる何かを見つけたい
 →このまま夫と子どものために生きていたら、自分の存在がなくなってしまう
  家庭も大事だが、自分もいつまでも輝いていたい

そりゃそうだ!! 大いに納得。
今なら、ワークライフバランスやイクメンなんて当たり前のワードですが、30年前はそうはいかなかったのです。子育て中の女性には特に厳しい世の中でした。
そこで、パソコンを使って自宅に居ながらにして仕事ができて、収入も無理なく入ってくる仕組みを作ろうと考え、地域密着型パソコン教室の全国展開を行う準備をスタートしました。
まずは、ビジネスモデルを考え、そのビジネスモデルが成立するのかを実証するモデル校を自宅で立ち上げました。

ここの立ち上げのお話は、次回以降にするとして
そんな折、知り合いから連絡が入りました。

平成10年4月から浦安ケーブルTVでスタートするWindows95を使ったWord、Excel、インターネットなどを教えるパソコン番組の講師を探しているとのこと。番組は4月から始まるというのに私の所に連絡が来たのは3月、すぐにアポとるから必ず同席するようにと言われ、訳のわからないまま、ケーブルTVから依頼を受けた専門学校の事務局の方とお会いして面接となりました。
質問されたのは、これから始まるパソコン講座のカリキュラムを考えてほしいとのことだったので、その場でメモ書きして24回分のカリキュラムをお渡ししました。

モデル校運営のためにカリキュラムはいつも頭に入っていたため、サラサラっと書いたのを覚えています。それで安心されたのか、その場で「ぜひ講師をお願いしたい」という話になり、4月から浦安ケーブルTVで半年間のパソコン講座の番組を持つこととなりました。

番組終了後にビデオテープをディレクターから頂いたのですが、そのまま放置していたのでDVDに変換しないと過去の恥ずかしいお宝を見ることができません。現在、そのお宝映像をさらすべく、DVD加工に出しているところでございます。恐いもの見たさしかありませんね!

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